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-DECOMPOSE-
SYNCHRONAR 2100

ここでは最初に紹介したシンクローナーを分解した状態を紹介しようと思います。デザインもそうですが、この時計のケース構造もまた非常に特殊なものになっています。(重くて、長いページになってしまい、スミマセン。画像は極力軽くする様、常に努力しているのですが・・・)

分解と言っても非常に単純です。(その腕時計らしからぬ単純さがスゴイのですが)まず、ベルト、バネ棒をはずし、前面のソーラーセル部の窓を上から押してやると、このように中味のムーブメントをパッケージングした透明赤アクリルのケースがまるごとはずせます。このケースはステンレスのムクの削りだしの前面カバーに背面から圧入されているだけで、バネ棒が脱落防止の役割をしています。しかし実際はかなりきつめに圧入されているので、バネ棒をはずしただけではそんなに簡単に脱落することはなさそうです。

本体からスイッチパーツをはずしたところです。この時計には操作スイッチが3つあるのですが、それぞれのパーツはケースの上に乗っているだけです。うかつに本体を取り出すとこのスイッチ類を落としてしまうので注意が必要です。また、本体側からこのスイッチ類に接続する端子の様なものはまったく出てなく、それぞれは本当にケースの上に「置いてある」だけです。
・・・で、どの様なスイッチ機構になってるかというと、簡単に言ってしまえばパルサーと同じで、各スイッチの裏に磁石が埋めこんであり、(上の修正用スイッチはそれ自体が磁石で出来ています。)それをスライドさせ、その磁気の位置に反応し、時刻を表示したり、修正したりする様になっています。この構造を採用したことにより、本体を完全密閉することが出来、750feetの防水(取扱い説明書より)が可能となったわけです。

これは背面です。この透明赤アクリルの上下のケースが完全に溶着(接着?)されているおかげで、防水となった反面、修理をすることもほぼ不可能となってしまっています。それだけ構造と精度に自信があったのか、オーバーホール=本体丸ごと交換、というスタンスだったのか、なにしろ、この構造のおかげで現存するものでちゃんと動くものがほとんど存在しないのが現状の様です。取扱い説明書には Storage Cell Life : Rated Lifetime 10-20 years とあり、そもそもその位の寿命としていたのか、もしくは、ちゃんとオーバーホールする手段が何か存在したのか、・・・まあ、ケースのスペアがあれば、ケースを破壊して開けて修理し、新しいケースで封印するということは可能だったでしょうが、なにしろ、2100年まで動いてくれないことには2100年まで完全無修正のカレンダー機能が泣いちゃいます。

これは前面カバーの裏面です。このパーツも非常に良く出来ています。ステンですので重量感もあり、薄いパーツでありながら、ゆがみもありません。いい仕事です。

・・・と、シンクローナの構造を紹介したわけですが、構造といっても要は、ベルトをはずし、ケースを押し出し、スイッチがとれるだけ、しかもオーバーホールはほぼ不可能、という、非常にシンプルかつ普通じゃないということがお解り頂けたでしょうか?
世界初のソーラーセル駆動を実現し、LEDウォッチでありながら防水、しかもこんなイカすデザインと意表をつく単純明快なカバー構成、・・・どれをとっても非常に魅力的な腕時計です。そのうち、本体の方もバラしてみようかと思いますので、その時にまた続きを書こうと思います。(98.3.7)

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